私が東海典礼に入社し早くも9年を迎えました。振り返ると入社当時のスレートの賃貸社屋がとてもなつかしく思い出されます。当時私も二十二歳で遊びざかりでしたが、「人が休んでる時にがんばれ」という植木社長の言葉や、今では、経験できない植木専務の葬儀担当補佐など、わずか10年間といえども、私にとって、人生で最も実り多き10年間であったと思っております。

東海典礼も創立10周年という第一歩の節目を迎えたわけですが、昔の言葉で「事業は人なり」と申しますが、これからの21世紀も東海典礼の真心と、初心を忘れることなく、さらなる強力な集団として、短所を補い、長所を伸ばしあい、世の中に役立つ必要な会社としてたゆまぬ努力を続けてまいりたいと思っております。

今、社会的にも都市化、核家族化が進み、葬祭文化の支えてきた伝統的価値観が、大きな揺らぎの中にあります。ここ数年、葬儀もマスコミに取り上げられるようになり、消費者意識も大きく変化してきたように思います。この変化に、いかに柔軟な対応をしていけるかが、今後、大きな課題になってくるかと思われます。

しかし、どのように消費者の意識が変わっていこうとも、故人様をお送りするご遺族様のお気持ちだけは変わるものではありません。

私は、二十一世紀の東海典礼を担っていく一員として、今後、どのように葬儀の形が変わっていこうとも、ご遺族様の立場に立った、心の葬儀を次代に伝えていきたいと思います。

私が東海典礼に入社した年は、日本の不況もピークに達しており、私は3年間勤めた前職を退社し「この不況に負けず、なおかつ人に感謝される仕事に就きたい。」と強く心に思い、毎日その事を思案しておりました。そして考えついたのが「葬祭業」でした。私の所属する推進課は主に病院様への営業推進を行っておりますが、まだ私が右も左も解らない新人の頃にある師長さんから「どんなにつらい事があっても、常に前向きな心を持っていれば、かならず報われるからがんばりなさい。」と、励まされた時、私には白衣の天使に見えました。

今日、営業課長としての私があるのも、その師長さんのおかげだと思っています。東海典礼もおかげ様で10周年を迎えることができました。これからも益々躍進していく為には、社員全員が前向きな心を持つ事が大切だと思います。

私が師長さんに教わった事を今後は私が伝えていきたいと思います。

「人が主役」この言葉にひかれ入社してはや6年目になります。毎日四苦八苦しながらも、楽しく、厳しく、感謝の気持ちを忘れずに過ごしております。私の部署である営業課は、ご寺院様、企業団体への営業、大切な故人様をお送りする本物志向の正統派葬儀をメインに活動しておりますが、何よりも若い社員の多い部署であります。

これからの厳しい業界の中で当社の地位の確立、営業戦略をたてていく事も必要ですが、私にとって新しい発想の出来るこの若い社員を21世紀の希望として育成していく事が、私にとっての使命だと思っております。